こんにちは、セカイノココロです。
反応がある投稿と、読者が動く投稿は、別ものなんです。
前回の記事「あなたの投稿は、小さな講演会」で、多くの方が反応してくださったのが、この一節でした。
「感動と行動は別の回路で、そのあいだに設計がないだけ」
コメントの中には、「自分の投稿の見直しをしました」という、うれしいコメントもいただきました。
「場」は違えども、発信でも“設計”の考え方は同じです。
いいね❤と正体とは。
タイトルにありますが、ポストでいただく、いいね❤。
これは、講演会の場では「拍手」と一緒です。
たくさんの拍手、たくさんのいいね❤をいただけたら、とても嬉しいですよね。
今日はその話です。
テーマは、私たち発信者が気にしてしまう、あの数字。
「いいね❤」の正体について。
前回が「会場」の話だったとすれば、今日は「拍手」の話です。
拍手の音で、講演会の価値は測れない
講演会の主催者の中には、終演後の拍手の大きさと満足度アンケートの点数で、その会の成功を測る人がいます。
気持ちは分かります。目に見える成果は、それしかないからです。
でも、拍手が鳴り止まなかった講演会なのに、参加者は、翌月も同じ悩みを同じ言葉で語っていることがあります。
拍手は、感情が動いた証明であって、行動が動いた証明、変わった証明ではないのです。
これを、発信に置き換えます。
発信の場でのいいね❤は、拍手です。
保存は、アンケートの高評価です。
「感動しました」などのコメントは、終演後の握手です。
どれも、うれしい。
どれも、本物です。
私も、いただくたびに、その反応に救われています。
ただ、どれひとつとして、読者の翌朝が変わった証明ではありません。
「保存」という、いちばん優しい先延ばし
なかでも象徴的なのが、「保存」です。
保存された投稿は、良い投稿です。
読者が「あとでちゃんと読み返そう」と思った証拠だからです。
ただ、正直に言います。
「あとで」の9割は、来ません。
例えば、動画のアーカイブ。
オンラインが主流になってからは、アーカイブが当たり前になっています。
実は、アーカイブのほとんどは観ない人が多いそうです。
以下、AIで調べたデータです。
動画のアーカイブ視聴において、「ほとんどの人が最後まで見ない」「途中で離脱する」というのは、動画マーケティングやウェビナー(オンラインセミナー)の世界では紛れもない事実であり、数値的にも証明されています。
具体的なデータや指標をいくつかご紹介します。
1. 動画広告・一般動画の「視聴完了率」の現実
一般的な動画(広告やYouTube、プロモーション動画など)における平均的なデータです。
最初の10秒で約20%が離脱: 動画が始まってすぐ、自分に関係がないと判断した視聴者の2割は10秒以内にブラウザを閉じるかスキップします。
90秒経過時点で約50%が離脱: 動画制作会社やマーケティングツールの統計によると、一般的な動画は1分半〜2分が経過する頃には、約半数のユーザーが視聴をやめているのが平均値です。
フル視聴率(視聴完了率)の平均: 動画全体の長さにもよりますが、数分以上の動画で最後まで見られる割合は20%〜30%程度。つまり、7割〜8割の人は途中で離脱しています。
2. ウェビナー(講義・セミナー形式)のアーカイブデータ
ビジネスや学習系の長尺動画(30分〜60分など)のアーカイブ配信では、さらにシビアな傾向が見られます。
そもそも「再生すらされない」割合: ウェビナーのアーカイブ配信において、URLを送られても実際に動画を再生する人は登録者の40%〜50%程度(約半数は「後で見よう」と思ったまま一度も再生しない)と言われています。
平均視聴時間は全体の50%〜70%: イベントプラットフォームのデータ等によると、60分のウェビナーアーカイブの場合、平均視聴時間は30分〜40分程度にとどまることが多いです。
「倍速視聴」と「飛ばし見」の横行: 最後までタイムラインを「通した」としても、1.5倍速や2倍速で見たり、スライドの切り替わりだけをつまみ食いしたりする人が大半です。そのため、「最初から最後までじっくり等倍で完走した人」は全体の数分の一にまで目減りします。
3. なぜアーカイブ動画は最後まで見られないのか?
数値がこれほど低くなるのには、人間の心理的な理由があります。
「いつでも見られる」という心理的罠: ライブ配信と違い、「後でも見られる」という安心感が、結果として「今見ない(いつでもやめていい)」という離脱へのハードルを下げてしまいます。
倍速・シークバーによる「タイムパパ(タイパ)」の追求: 視聴者は自分に必要な情報だけを効率よく回収しようとするため、無駄だと感じた瞬間にシークバーを動かすか、視聴を終了します。
💡 まとめ
数値的にも「動画は15秒〜90秒の間に半分が離脱し、最後まで見る人は2〜3割程度しかいない(長尺ならさらに下がる)」というのが業界の共通認識です。
いつでも視聴できるから、すごく便利ではあるけれど、「いつでも」という猶予があることで視聴する責任は視聴者側(=読者)にあります。
要するに、視聴しても、しなくてもどっちでもいい、ということ。
この「どっちでもいい」が、結果、視聴しないという選択をさせています。
これは視聴者(=読者)が悪いのではありません。
先月の記事でも書きましたが、48時間問題。
感動の熱は丸2日で「思い出」に変わります。
講演会の参加者は、過去の出来事に変わります。
そして、投稿の場合、賞味期限はもっと短くなります。
保存ボタンを押した3秒後には、次のコンテンツが読者の感情を上書きをしています。
保存フォルダは、感動の保管庫ではなく、熱が冷めた「いい話」の棚なのです。
「共感しました」「保存しました」という反応は、読者の心が動いた証拠です。
でも、行動した証拠ではありません。
つまり私たちは、こういう構造の中で発信しています。
いいねの数は、作品の評価の数。
保存の数は、棚に収められた数。
行動した読者の数は、どこにも表示されないです。
表示されない数字は、意識できません。
だから多くの発信者は、表示される数字を求めます。
それが、講演会でいう拍手の音量であり、発信の場ではフォロワー数になります。
その音量や数字を大きくする方向に、努力を注ぎ続けることになります。
もっと響く言葉を、もっとバズる型を、と。
それは講演会の主催者が、“もっと感動的な講師を”と、探すのと同じ構造です。
測るものを、ひとつ変えてみる
では、どうするか。
行動した読者の数は表示されません。
でも、兆候なら見えます。
私が自分の発信で意識しているのは、たとえばこういう反応です。
「やってみます」ではなく「やりました」の報告が来るか。
コメントに、読者自身の言葉。
その人の状況や決意が書かれているか。
数日後に「あの記事のあれ、続けています」という続報が来るか。
数は少なくていいのです。100のいいねより、1件の「やりました」。
それが、あなたの発信の場という小さな講演会で、参加者の人生がひとつ動いた足音です。
そして面白いことに、この「やりました」は、偶然では増えません。
読者の心が動いた直後に、問いを与えることで、読者はこの感動をどう行動に移せばいいのか、に気づきます。
あなたの問いが読者を行動へと導くのです。
だから、拍手の音量と、行動の数を分けるのは、才能ではなく、締めの設計なのです。
前回の記事でも、最後の三行にフォーカスを当てました。
次回の投稿では、具体的にその設計のやり方。
小さな講演会の「終演後」に何を置くかを、具体的にお見せします。
🖊編集後記
今日の記事はいかがでしたでしょうか。
私たちは日々の発信の中で、フォロワー数などの数字にこだわってしまいます。
そのために、本当は書きたいことを我慢して、読者が興味を持ちそうなことを書いてしまう。
でも、フォロワー数が講演会での拍手と考えたら、少しはラクになるのではないでしょうか。
拍手だと、大勢でなくても、一人でももらえたら嬉しいと感じると思います。
前回の記事では、たくさんのコメント、リスタックをいただきました。
過去一のいいね❤もいただきました。ありがとうございます。
ひとつひとつ、ありがたく読ませていただきました。
それはまさに、終演後に握手をしたのと似たような感覚です。
リアルに会えてはいないですが、ひとりひとりのコメントにその人の温かさを感じる。
「発信の場は講演会」と同じ、という対応表を、そのまま体験させてもらった気分です。
最後に、質問です。
あなたの過去の投稿への反応の中に、「やりました」は、ありましたか。
通知やコメント欄を、5分だけさかのぼってみてください。
あれば、その投稿の締めがどうなっていたかを見てみる。
それがあなたの成功パターンの発見です。なければ、それは伸びしろの発見です。
どちらでも、前進です。
見つけたその記事ことを、覚えておいてくださね。
🌸セカイノココロとは何者?
感情整理・行動DESIGNプロデューサー
のべ3,000名近い女性と向き合ってきた経験と、
自身の実体験をもとに、
感情にフォーカスした独自メソッド『感情整理術7step』を確立。
現在は、講演会や発信する場での「いい話だった」で終わらせず、
未来への一歩につなげる提案・導入サポートをしている。
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セカイノココロさん、こんにちは。
講演会の例えが分かりやすいですね。
読後の行動につながる工夫大事ですね。
保存は後で見ない。。。耳が痛いです。本当に気になるものは、その場で確認するのが一番いいですね💦